足るを知りたい女のはてしないたわごと

宮崎~鹿児島を行ったり来たりしている人のブログです。インスタID☞okashimuze

「蓬や」で宮崎の良かもんをありがたく”いただく”話

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たとえば県外の大事な友人に「食」で宮崎を堪能してもらいたいとき、お連れするなら?どこをオススメする?そう訊かれたら、私ならここを挙げるなーというお店のなかのひとつ、「蓬や」さん。
宮崎一の繁華街、西橘通り(通称ニシタチ)のど真ん中ともいえる中心地にあります。

とにかく、魚、野菜、肉、おつまみ(珍味)、酒、全方位的に宮崎の「旬」を堪能できるので、メニュー見てるだけでわくわくしますし、

とにかく、大将の「宮崎の美味しいものを、美味しく食べてもらいたい!」というシンプルかつ熱い心意気に私は惚れ込んでいます。

とにもかくにも。

(もっとも、大将とは多くを語り合ったことはなく、まして、彼の口からそんな心意気を伺ったこともなければ私の知識もないのだが、料理そのものや合間で話してくれる説明などを通して、少しコワモテだけど実はお優しい大将の静かな情熱をひしひしと勝手に感じています)

そんな蓬やさんの素晴らしさの理由を垣間見たような出来事がありました。

ここでは毎回驚きがありますが、今回いちばんビックリしたのが、宮崎牛A5等級ヒレ昆布締め
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はい、どーん
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味は存じ上げておりましたが、「う〜!やっぱりうまい〜!やばい〜!ひ〜!」机バンバンよろしく身悶えていた私に、大将がサッと出してくれた紙
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牛の生産履歴証明書というものだそうです。(どこをどう隠せばいいか、どこまでが個人情報ならぬ個牛情報になるのかわからず)

大将が解説くださいました。3枚綴りで、人間でいう戸籍みたいなものもあって。生産者はもちろん、その牛さんの名前、指紋ならぬ鼻紋、ご両親、祖父母(種牛とか)の名前と家系図までわかるの。おもしろい!

(余談ですが、幼少期から獣医師の叔父家でよく遊ばせてもらい、往診についていったりカルテを見たりもしていた私としては、牛にも名前があることは知ってたけど、家系図や鼻紋まで見たのは初めてだったため、同じ牛でも「診る」側ではなく「食べる、いただく」側からのデータに高まりを覚えたのかもしれません)

トレーサビリティという言葉だけは知っていたけど、それってこういうこと!?マイナンバーみたいですね!とこの辺ではもう酔ってますから知ってる単語羅列しましたみたいなアホ会話しか実際できてなかったけど(いつもか)、これはほんとに真面目な話、「どこのどなただかわかってしまった牛さん、生産者さまが手塩にかけて育てあげられた大切な命、ありがたく、”いただきます”」と改めて手をあわせてから味わいました。

「いただきます」に込められた意味、改めて認識させられました。食物連鎖

話逸れた。

大将は「宮崎牛ってひとことで言っても、どんな肉なのかちゃんとわかってないとお客さんに説明できないから」とサラッと仰ってた。
たしかに。でもそれだけじゃなく、そこには食材や生産者への敬意もたくさんあると感じられ。「こだわり」だなんて言葉だけでは言い表せない何か。なんていうんですか緊張感。分析できないフォーリンラブ。ちがう。伊達にこんな一等地で30年間お店してないっちゅー話ですよね...なんかもう、

もう、とにかく、ありがたく、かみしめて、おいしく、いただくばかりであります!あー、大人になって良かったー!!(机バンバン)

焼肉屋もいいけど、肉の他に魚や野菜、あれこれつまみながら呑めるのがいい!って大人にぴったりな良か店で。

だって、結局、なにを頼んでもまちがいないわけで。

魚も、そのときとれた旬のものを。
今回は北浦産のクエをポン酢で、
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あじ
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(京焼きという器がまたすてき)

立派なアスパラを、今回は焼きで
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(焼きの他は、天ぷらやボイルで出してくれる)

宮崎名物、佐土原なす
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あん肝
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肉厚しいたけの天ぷら(天ぷらの種類も豊富!)
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写真えらい状態ですみません...
夢中で食べてたら秋が出てきたよ。憎いよこのこのぉおぉおぉお。

本日のお酒。岩倉酒造さんの芋焼酎「月の中」。月の中シリーズ自体が希少ですが、そのなかでも大変珍しい古酒を取り揃えていらっしゃるパラダイスです。
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平成15年ものだそうです。亀、華、幹と種類があり、今回は亀ロックからの華ストレートをいただきました。

まったく芋臭くなく、大将のお言葉を借りれば「スーッと呑める」感じ。芋焼酎というよりは日本酒に近い口あたりといいましょうか。ああでも喉越しも爽やかだから、日本酒よりも癖がないかもしれません。とにかく呑みやすい。ついつい飲み過ぎてしまいそうです。

呑んで食べて、〆はこちら、冷汁
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正直、冷汁一般をそこまで好んで食べない筆者ですが、ここのは別格。
以前、これまた机バンバン身悶えていたら、大将が美味しさの秘密?を教示くださいました。
冷汁とは、魚のすり身で出汁を取ったお味噌汁を冷やし、キュウリや大葉などをトッピングしたところに温かいごはんを投入し混ぜて食べるという宮崎郷土料理でありソウルフードですが、蓬やさんの冷汁は魚(しかも鯛)の割合が高いのだそう。でもたぶんお味噌も特別なんじゃないかなー?そのくらい美味しいです。