マイインターン観た

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先日、宮崎セントラルシネマで観てきました。
映画「マイインターン」。

アンハサウェイ演じる主人公ジュールズは、イクメンの夫とかわいい娘を持つ、ファッションオンラインサイトのバリキャリCEO(32)。そこへロバートデニーロ演じるベン(72)がシニアインターンとしてやってきて...というヒューマンドラマ。

結論からいうと、とっても良かった。ものすごく平和であたたかい気持ちをもらったし、率直に自分も仕事がんばろうとおもった。

さまざまな出来事を経て、ふたりの間に、世代や立場や性別を越えた「友情」のような、戦友感のような、なんとも命名しがたい関係性が育まれていくわけですが、その一方で別の視点からみると、彼らは「社会で戦っている」という点を共有している。つまり、これは社会でがんばって働く人に与えられた、ごほうびのような出会いの物語なんじゃないか。実際、私でさえ、働いていれば、びっくりするような出会いや繋がりに恵まれることがある。

32歳現役のがむしゃらさと、72歳リタイアさせておくにはもったいない「経験」を通して身についた能力とが、いい感じにケミストリーしてく様子の描かれ方は希望そのものだった。年長者の経験を若い世代に継承し活かしていくことはとても大切なこと。シニアはベンのようにそれを品よくアウトプットすべきだし、ヤングはそれに敬意を払い、素直に享受する。なかなか難しいことだとは思うけど、きっととても大切なこと。

”Experience never get out of fashion”
”Experience never get old”

まさに。

鑑賞後すぐ思ったのは、人と人との関係を豊かにする鍵は「自立心」と「素直さ」と「思いやり」なんじゃないかということ。あと互いを尊重し、相手が抱えているものに敬意を払うことの大切さ。

私がジュールズに憧れるのは、たとえば以下の点。自分の主張をみずからの言葉で説くことができるとこ。人を動かし、会社を経営していくくらいの行動力とバイタリティー。それでいて、自分のミスを認めて謝ることができる素直さ。夫の浮気を受けて自分の考えをベンに話すシーンでは、彼女の正直さと自立心に強く惹かれた。私も年長者に愛される一所懸命な若輩者でいたい。

また、ベンに憧れるのは、たとえば以下の点。最愛の妻に先立たれても「泣いて暮らすわけにはいかない。行動あるのみ」と、とにかく外へ出て社会との接点を持とうとする行動力。柔らかく紳士的な物腰。過去の栄光にとらわれていないところ。「最近の若者は」とか言わないとこ。自分の能力をスマートに表現できる賢さと品の良さ。ベンが、ジュールズと部下との関係性や、彼女とママ友達とのそれに、さりげなく潤滑油のごとく機能していく様はとても美しかった。私も愛される年長者目指したい。

ストーリー自体はシンプルだけど、私はこういう、だれも無駄に死なず、無駄に怖がる必要のない、虚構の枠のなかで安心してのびのび泳がせてくれる映画が大好きね!アンハサウェイのファッションも観ていて楽しかった!