これまた素敵なご夫婦に出会ってしまった話

今回いちばんの衝撃。日に二回寄ってしまった喫茶店、門(もん)さん。

最初は、中央駅から上荒田のパン屋フランセさんへ徒歩で向かう途中。店の前を通りがかり、「あら、なんか渋い佇まいね、ちょっとコーヒーブレイクしていくか」と、ふらり立ち寄ったお昼前。

店内にはジャズを中心としたCDやMDがたくさんあり、日本人ピア二ストのアルバムが流れていたので、マスターは音楽がお好きなんですね♡くらいにしか思っていなかった。サイフォンで淹れられたブレンドコーヒーを二日酔い気味の喉に流し込み、うぃー五臓六腑に沁み渡るねーとボーッとしたり、カウンターに置かれていた新聞を読ませてもらったりして、店を出た。

フランセさんでパンを買い、路面電車が走る通りの反対側を歩いて駅を目指す帰り道。
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この写真にあるように、大きな文字「珈琲 門」が目に飛び込んできたときの衝撃ったら。

「え?でかい煙突?は?銭湯?え?自社ビルなの?!なんなのー?!?!」

写真が下手で伝わりにくくてあれですが、鹿児島中央駅のすぐ近くなわけ
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アミュの観覧車と同じくらい目立ってんの!!

ちょっとこれは...と、そのまま信号を渡り、「また来ちゃいました」と、テヘペロよろしく再訪。

たまたま他にお客さんがいなかったのをいいことに、「あの文字すごいですね!珈琲カドさん?モンさん?てお読みするんですか?すごく目立ちますね!なんじゃこりゃー!と思って、来ちゃいました!」と、勇気を出したついでにアホも丸出しでマスターに話しかける。

あははは、と笑った後、「うちは二階のジャズ喫茶がメインなんだよ」と、お優しいマスターが語りはじめてくださるお昼過ぎ。

開業43年目になるという珈琲 門さんは、一階は普通の喫茶店で、二階は4,000枚ものレコードと音響設備を整えるジャズ喫茶。昼間は一階の喫茶店、夜は二階のジャズ喫茶というスタイルをずっと採ってきたけど、今は二階は金曜の夜だけの営業で、足繁く通う常連さんたちやマスターたちの週一回の楽しみになっているそう。

「最近は私がいちばん最初に酔っ払ってるよ」と、笑いながらマスターが教えてくれました。

なんか、大人の秘密基地みたいで、とっても楽しそう!

「マスターもなにか楽器なさるんですか?」との問いは、「聴いて批評するのは好きだけど、演奏して批評される側にはなりたくないからね、ふふふ」と、茶目っ気でかわされました。もしかしたらなさっていたりしたのかも?なんて。

そしてマスター、なんと、我が母親と同じ歳ということが判明。お若い...。

「この仕事は、年齢関係なく、いつまででもできるしね、好きなことしてるから、ストレスがなかったのが良かったよね」と。

やー、好きなことと経済的基盤を共存させるってすごい戦いだと思うから、やー、私、真似できないっていうかトライできるかすら未知ですわー、結婚できるかもまだわかんないのにー、とか、やんややんや、ざっくばらんに話してたら、

女優さんみたいにきれいなマダムが入ってきたのにマスター挨拶しないの?と思ったら、その方マスターの奥様だった、本日の衝撃、第ニ弾。

また素敵な方々に出会ってしまった...。
いくら鼻血があっても足りない...

なんかもう鹿児島も宮崎もすてきな人々や美味しいお店が大杉漣!じゃなくて、多すぎて、たいへん!

たいへんだモン!
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(これはくまもん)

そういえば、マスターに教えていただくまで知らなかったのですが、鹿児島中央駅の周りもやはり再開発の話があるんですね。タカプラのところにも24階建てかなんかのビルが建つとか?

永遠なんてー♪どこにもーないー♪と、かつて平井堅も歌っていましたな。

ふらり立ち寄った喫茶店で、どえらい収穫、おそるべし。