japanese tip と私(①ぱっこりん、japanesetipに出会う)

ケンキョラスの在庫状況確認兼ねて、ふらり立ち寄ったキママブックスさんで、「昨日おもしろい旅人が来られましたよ、はい」と見せていただいた参考資料ふたつ。

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(いま思えば、お優しいけど表層はクールだったりもするキママ店主さまが自発的にこういうネタ振りなさることがレア)

 

その旅人の手にも「ケンキョラス」は渡ったようで、ありがたやー。

 


奈良出身で島根のどこかの島(おい)在住の20代半ば男子が、軽自動車で寝泊りしながら全国行脚しているらしい。


キママさん「車を江平に停めて、そこから街ぶらぶらして、うち(県庁楠並木通)まで来たとと」
私「SUGEEEEE!!」
キ「若いって素晴らしいよね」
私「何の旅ですかこれは」
キ「まあ、読んで、検索しないよ」

 

キママさんの他には、おおまえ布店さん、恋史郎コーヒーさん、真ん中ビルさん、on liveさんなどへいらした模様。

 

japanesetipとは?
始めたきっかけは?
目的は?
それらすべてはこちらにまとまっています

readyfor.jp

 

わたしなりに説明すると、”japanesetip”(ジャパニーズ・チップ)とは、飲食店でのおもてなしや美味しいごはんや食材への感謝の気持ちを「箸袋」を折ることで表現するもの。

 

欧米の「ありがとう」がチップなら、

japanesetipの「ありがとう」は折り紙のように大切に折られたり謎の形に手遊びされたりした、いろんな形の箸袋。

そんな箸袋を全国各地から集めて並べて、展覧会を行うのだそうです。

 

まず折ってる自分が楽しくて、受け取ったお店の人も笑顔になれる。

「お客さん」と「店員さん」とが感謝の気持ちでつながることができるjapanesetip。

 

 

で、ですね、さらにわたしがこれに惹かれた理由は以下にあると考えます。

 

「海外に行くと改めて日本のお店の対応の丁寧さに気づかされる。なのに、最近大げさにクレームをつけているのでは?と感じる場面に出くわすこともある。日本人はもてなしを受けるのが”あたりまえ”だと思い過ぎているのでは?」という疑問があったと、主宰の辰巳雄基さんは書いています。

 

それはまさに私も常日頃から感じてた違和感だったので、すごく共感しました。

 

どっちかというと私は「すばらしいもの」を共有するときに客だ店員だという立場は関係ないという考え方(勝手にオーボンヴュータン理論と呼んでいる)寄りなので、そこまでホスピタリティ要されるべきでない場(ディスカウントストアとかコンビニとか)で過剰に偉そうにする客や過剰にへりくだっちゃう店員に遭遇するにつれ「そんな...」と疑問を通り越して切なくなったりしているのです。で、そういうところで声を荒げている「客」自身もところ変われば「店員」(つまりサービス業従事者または個人事業主)だったりするから、ちょっとちょっとー、負のスパイラル回し合ってどうするー、と、わが国における低賃金感情労働従事者の闇は深いと自戒も込めて勝手におもってる。

 

japanesetipはともすれば必要以上に上下関係がひらいてしまいがちになる「お客さん」と「店員さん」の関係性のバランスを、不満やクレームなどのネガティブな感情ではなく、感謝という前向きなそれで整えるのにも一役買うんじゃないかと期待できます。「美味しかったーありがとう!」って言われたら「こちらこそ美味しく食べてくれてありがとう!」ってなるじゃないですか。鏡ってやつ?

なので、マンネリしがちな両者の関係性にちいさな風穴を開ける、あたらしいコミュニケーション・プロジェクトなんだと思います。

 

ちょっとおおげさですかね。

まずはjapanesetipの説明をとおもったら、長くなってしまったので今日はここまで。

次回は、japanesetip主宰の辰巳雄基さんに会いに行く、の巻。

 

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