パティスリー あ

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『川南町の旅』という観光案内の冊子があると知る。甲斐みのりさんのインスタ投稿(2018年10月30日の)遡り、ラブレターのような文章に心打たれた洋菓子店へ行ってみた。冊子を読む前後で印象が変わるかもしれないので、まずは未読で。

 

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机いっぱいに広げられた冊子祭りの様子をみて、「ふふふ、紙の形をしたお祭りですね!」と浮かれているのは私だけで、ご主人は至極まともに冷静だった。

 

👨‍🍳「あれですよね、甲斐さんの"子分"には、有名だからとか人気だからとかではなくて、自分で確かめたいって人が多いんだネ」

私「子分?!」

👨‍🍳「フォロワーって言うんでしょう?ぞろぞろついていくんでしょう?」

私「!(...たしかに!)」

👨‍🍳「松田聖子も歌ってるわ」

私「I will follow you 〽︎赤いスイートピー💡」

👨‍🍳👍

私👍

 

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そして「地味でしょ、ふふふ」「美味しいかはわからないから」「30年前の配合だから(レシピ)」と謙遜の極みで紹介されるケーキたち。脳内に渦巻くこの感動は、ノスタルジーだけによるものじゃないはずだ。

 

もう最悪不味くてもいいと思って、その場でチョコレートのケーキをいただいてみた。美味かった。

 

甲斐さんのインスタと冊子を照らし合わせ、実物をこの目で確かめて、行間を勝手に解釈し、わかることがたくさんあった。

 

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「写真撮っていいですか?」とたずねると、「いいけど、撮ってどうすんの」と真顔でご主人。ほんとに撮ってどうすんだろうね?と素人のミーハーを省みて、頭の上に咲いた花を引っ込めて(比喩です)、でも撮らせていただいたのは、長年かけて風景と化してきたファンシーの数々。

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一筋縄ではいかない魅力を、持ち帰ったケーキや焼き菓子を食べながら反芻した。おもしろい遠足だった。

 

「いつも」は「いつまでも」じゃないダヨネ。