「町・海・大地 川南町の旅」
読者の次のアクションにつながる表現体は、素敵ですね。
(これ読んで、すぐ川南へ行った話は別枠で)
誠光社さんのインスタで知り取り寄せた、甲斐みのり「旅のかけら」。
おまけで付いてきたのは、宮崎市内で暮らす私には近くて遠い、川南町の冊子。
甲斐みのりという、愛あるトリックスターの視点と言葉を手に入れた川南。抑圧の効いた偏愛。品ある文法。大人だなあ。いい冊子だなあ。しみじみ読み入る。
流行とはいえ、もはや、お腹いっぱい気味の、地域をdigするシリーズ。
社会心理学いうところの「他者を通して自己を知る」、文化人類学いうところの「周辺による中心の活性」。
しかし、この冊子には、ちゃんと愛があった。
そこに、惹かれた。
こういうのって、「出して終わり」じゃ、もったいない。
冊子が、人や店や町に与える影響に、すごく興味がある。