東郷さくらさん!

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上の写真、よく見かけるなー?ユニークな写真だなー?と思っていたら、東郷さくらさんが「スエヒロガリ」というアルバムを発売されたそうです。おめでとうございます!
 
とか言いつつ、私、失礼ながら、お名前だけしか存じ上げず、歌を拝聴したことがなかったので、YouTube検索し、「いつか忘れてしまっても」を視聴しました。www.youtube.com
 
鳥肌が立ちました。
 
なぜか両親を思い、不覚にも涙してしまいました。
 
私は東郷さんの活動や歴史を全く存じ上げませんが、彼女の歌には「人生と愛」が詰まっているような気がして。家業のパン屋さんのお仕事をなさったり、ご実家付近の変わりゆく様やお客さんの写真を撮られたり、そうやって毎日のひとつひとつと丁寧に誠実に向き合いながらも、もちろん満たされない思いや、やり過ごす時間もあったり。そういう、人間の明るい部分や哀愁ひっくるめた人生。そして、それはいつも、根底に流れる大きくて深い愛に支えられているようなイメージでした。なんだか、よしもとばななの小説に出てくるような、人生のいつくしみや大きな愛を感じさせられる世界観に、心が揺さぶられたのです。
 
声量があって音程が正確なだけでない、
情景が浮かぶ、想像力掻き立てられる、うまい歌。

「情熱を正確に伝える手段としての技術」という言葉を思い出していました。
 
さらに、久保田利伸氏が以前ラジオで言っていた話を思い出していました。
「ここ数年で、歌上手くなったねと言われることが増えた。でも僕は特別なボーカルトレーニングなんかはしていない。日々、僕が会って話をしている人達、僕が関わっている人達、そこで味わう感情や経験、それらが自分を作っているわけだから、それと歌唱力が直接関係あるかはわからないけど、でも自分ではそうとしか考えられない」というような話だったと記憶しています。

懐にじわーっと沁みてくる大きな愛をうたうボーカリスト・東郷さくらに私は出会った!